海外取引所・DEXにある暗号資産はどうなる?

分離課税(20.315%)は、国内の登録業者を通じた譲渡などが対象になる見込みです。海外の取引所、DEX、個人間での売却は、2028年以降も総合課税のまま、最大55.945%の税率がかかる可能性があります。

2026年10月21日 確認

このページの内容
  1. 売る場所による違い(2028年以降の見込み)
  2. 金融庁は無登録の海外業者に警告を出しています
  3. 2028年までに確認しておくこと
  4. いつ売るかで変わること
  5. 国内の登録業者(2026年9月30日現在・27社)
  6. よくある質問

売る場所による違い(2028年以降の見込み)

売る場所税金の扱い損失の繰越
国内の登録業者(対象の暗号資産)分離課税 20.315%3年間繰越可
日本で登録のない海外の取引所総合課税不可
DEX・ウォレットでの直接の取引総合課税不可

金融庁は無登録の海外業者に警告を出しています

日本で登録を受けずに日本の居住者向けにサービスを提供する海外の業者に対して、金融庁は警告書を出し、名称を公表しています(例:2024年11月28日のBybit Fintech Limited、KuCoin)。一覧は金融庁のページで確認できます。無登録業者とのトラブルは、国内の制度による保護を受けにくくなります。

2028年までに確認しておくこと

  1. 持っている暗号資産を書き出す

    どこに(取引所・ウォレット)、何を、いくつ、いくらで手に入れたかを一覧にします。取得価額がわからないと、売ったときの利益を計算できません。

  2. 国内の登録業者が扱っているかを調べる

    銘柄ごとに、国内のどの業者が取り扱っているかを確認します。分離課税の対象になるかは、施行後に業者の登録簿に名称が載るかで決まります。

  3. 移す場合の手順を確認する

    国内の業者に入庫できる銘柄とネットワーク(チェーン)は業者ごとに違います。送付元の情報の申告を求められることもあるため、少額で試してから移すのが一般的です。

  4. 取引履歴を保存する

    海外の取引所からは、国内業者のような年間取引報告書は届きません。毎年の確定申告に使う取引履歴を、自分でダウンロードして保存しておきます。サービスの終了や日本からの利用制限に備える意味もあります。

いつ売るかで変わること

2027年12月31日までに売れば、どこで売っても総合課税です。2028年以降に国内の登録業者で対象の暗号資産を売れば、分離課税になる見込みです。

どちらが有利かは、所得の水準、利益の大きさ、相場の動きによって変わります。売却の時期を決める前に、税額比較で税額の差を確かめ、必要なら税理士に相談してください。

国内の登録業者(2026年9月30日現在・27社)

  • 株式会社マネーパートナーズ
  • 株式会社Custodiem
  • 株式会社bitFlyer
  • ビットバンク株式会社
  • GMOコイン株式会社
  • ビットトレード株式会社
  • BTCボックス株式会社
  • SBI VCトレード株式会社
  • FINX JCrypto株式会社
  • COINHUB株式会社
  • コインチェック株式会社
  • 楽天ウォレット株式会社
  • S.BLOX株式会社
  • Gate Japan株式会社
  • オーケーコイン・ジャパン株式会社
  • OSL Japan株式会社
  • 株式会社デジタルアセットマーケッツ
  • 株式会社マーキュリー
  • BACKSEAT暗号資産交換業株式会社
  • HashKey Japan株式会社
  • Coinbase株式会社(登録一覧上、取り扱う暗号資産なし)
  • 株式会社Crypto Garage
  • 株式会社メルコイン
  • Binance Japan株式会社
  • Laser Digital Japan株式会社
  • 株式会社Zaif
  • 株式会社ガイア

一覧は金融庁の暗号資産交換業者登録一覧の掲載順です。法人向けのサービスだけを行う業者や、取り扱い銘柄が少ない業者も含まれます。

よくある質問

海外取引所での利益も申告が必要ですか?
必要です。日本の居住者は、どこの取引所で得た利益も申告の対象です。海外の取引所は年間取引報告書を出さないため、取引履歴から自分で計算します。
海外取引所の取引は税務署にわかりますか?
2026年から、CARFという仕組みで各国の取引業者が利用者の居住地国を確認し、その情報が税務当局の間で交換されるようになりました。業者のある国・地域が参加していれば、日本の国税庁に情報が届きます。詳しくはCARFのページをご覧ください。
DEXで交換したトークンはどうなりますか?
DEXでの交換や売却は、登録業者を通じた取引ではないため、分離課税の対象外になる見込みです。今と同じく、交換した時点の時価で利益を計算し、総合課税で申告します。