仮想通貨で損失が出たら確定申告は必要?

今のルールでは、暗号資産の損失は給与などほかの所得と相殺できず、翌年に繰り越すこともできません。そのため、1年間の結果が損失だけなら申告の義務はありません。一方、同じ年の雑所得の中では利益と損失を差し引きできます。

2026年10月21日 確認

このページの内容
  1. 暗号資産の損失と相殺できるもの(2026年分・2027年分)
  2. 計算の例
  3. 2028年からは繰越ができる見込み
  4. よくある質問
  5. 関連ページ

暗号資産の損失と相殺できるもの(2026年分・2027年分)

相手の所得相殺できるか
別の暗号資産の利益(他の取引所の分も含む)できる
副業など、同じ雑所得に入るほかの所得できる(雑所得の中での差し引き)
暗号資産の証拠金取引(レバレッジ取引)の利益できる(総合課税の雑所得)
給与所得、事業所得、不動産所得できない
FX・先物取引の利益(申告分離課税)できない
上場株式・投資信託の利益できない
翌年以降の暗号資産の利益(繰越)できない

計算の例

ビットコインで30万円の利益、イーサリアムで50万円の損失が出た年は、暗号資産の雑所得はマイナス20万円で、税金はかかりません。このマイナス20万円は、給与と相殺したり、翌年に繰り越したりはできません。

同じ年に、副業で雑所得が40万円あった場合は、暗号資産のマイナス20万円と差し引きして、雑所得は20万円になります。

2028年からは繰越ができる見込み

分離課税が始まると、特定暗号資産を国内の登録業者を通じて売って生じた損失は、翌年以後3年間の特定暗号資産の利益から差し引けるようになる見込みです。繰越には毎年の確定申告などの要件があります。海外取引所やDEXでの損失は対象外の見込みです。詳しくは分離課税はいつからをご覧ください。

よくある質問

損失だけでも確定申告をした方がいいですか?
今のルールでは損失を繰り越せず、給与とも相殺できないため、損失だけを申告しても税金は戻りません。医療費控除などで確定申告をする場合は、暗号資産の所得も含めて記入します。
株やFXの利益と相殺できますか?
できません。株式は申告分離課税の譲渡所得、FXや先物取引は申告分離課税の雑所得で、暗号資産の雑所得(総合課税)とは別に計算します。
2027年に出た損失を2028年以降に繰り越せますか?
繰越が認められるのは、分離課税の対象になる特定暗号資産の譲渡損失で、分離課税の適用が始まってから生じたものの見込みです。2027年までの損失は今のルールのため繰り越せません。
暗号資産が盗まれたり、取引所が破綻したりした損失は?
扱いは状況によって異なります。国税庁のFAQにも関連する項目があるため、確認のうえ、必要なら税務署か税理士に相談してください。

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